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Column1【スニーカー:加水分解の原因と対策】

スニーカーの加水分解とは

加水分解とは、水分や空気中の湿気によって発生する分解反応のことをいいます。とくにウレタンゴムやポリウレタンは、耐摩耗性や耐水性に優れる反面、加水分解を起こしやすい素材になります。ウレタンは生成段階からすでに劣化は始まっており、素材や製品が未使用であっても加水分解は進行します。加水分解が進むと素材がボロボロになったり、表面がベタベタするようになります。ウレタン素材の特性から、加水分解を避けることはできませんが、お手入れや保管方法により、劣化を遅らせることはできます。水分を含んだまま放置・収納したり、高温多湿な保管環境をさけ、また定期的に空気に触れさすことが必要です。未使用であったり使用頻度が低い場合よりも、短時間の使用を頻繁に行うほうが加水分解の進行を遅らせることができるといえます。

加水分解したスニーカーの修理方法は?

加水分解したスニーカーは、修理が難しそうにソールが剥がれていますが、自分で修理も可能です。修理方法は

①靴用の接着剤で修理する

②市販のボンドで修理する

③瞬間接着剤などで修理をする

③は①~②に比べると、くっ付くまでの時間は短いですが、その分、耐久性についても他の2つに比べると短いので、加水分解を起こしたスニーカーを瞬間接着剤で修理する方法はあくまでも応急処置と考えていた方が良いでしょう。

スニーカーの加水分解を防ぐ真空パック保存

湿気予防に万全を期すのであれば、靴用の保存パックを用いましょう。さまざまなものが市販されていますが、なかには布団圧縮袋と同じ要領で、内部をほぼ真空状態にして保管できるものもあります。木製シューキーパーを内側に入れて、ソールの下に乾燥剤を置き、そのうえで保存バックに封入。内部を真空状態にして保管すれば、かなり劣化を防ぐことができます。

スニーカーの加水分解を防止する方法とは?

普段から履いているスニーカーの加水分解を防止する方法にはこのようなものがあります。

①湿気対策をする

加水分解を起こす原因から考えると、加水分解を防止するためには湿気対策をすることが先決です。スニーカーを入れている箱や、スニーカーを置いている下駄箱に除湿剤を入れてみましょう。こうすることによって、ある程度の加水分解を防止することができます。

しかし、スニーカーを保管する環境の湿気をゼロにできない限りは、加水分解を全く防ぐことはできず、あくまでも加水分解が進むスピードを遅らせるという方法となってしまいます。

②スニーカーは置いたままにせず履く

加水分解が起こり、ソールが崩壊してしまったスニーカーの多くの場合が、長期間履いていなかったスニーカーです。スニーカーは普段から履いていれば加水分解が起こりにくくなります。その理由として、スニーカーは履くことによって加水分解が起こりやすいポリウレタン(ゴム)素材の中の空気が入れ替わります。このおかげでポリウレタン(ゴム)が水分と反応することを防いでくれます。

何足かスニーカーをお持ちの方は、ローテーションを組んで履かないスニーカーがないように満遍なく履くようにすれば、加水分解を起こしてしまうスニーカーは確実に減ります。

③履かないスニーカーは真空パック保存

コレクションしておきたいスニーカーや1ヶ月以上履かない可能性の高いスニーカーがある場合、ご紹介した真空パック保存をしておくと加水分解でスニーカーのソールが崩壊することを防止する事が出来ます。

加水分解をしたスニーカーの寿命年数とは?

加水分解の原因や対策などについて述べてきましたが、そもそもスニーカーの加水分解はいつから始まっているのでしょうか。商品がスニーカーですから履いた時から水分と反応して加水分解が始まると考える方は多いでしょう。

実は、加水分解を起こしやすいポリウレタン(ゴム)は製造された時から加水分解という名の劣化が始まっています。加水分解を起こしたスニーカーの寿命年数は2~3年、長くても5年だと言われています。もし、中古のスニーカーを購入した場合は、寿命年数はもちろんそれ以下になることを想定していたほうが良いでしょう。

最近ではソール部分に加水分解を起こしにくい素材を使用したスニーカーも発売されています。しかし、一般的なスニーカーの寿命年数は多湿である日本の環境を考えると、ポリウレタン(ゴム)に変わる高性能の素材がソールの材料の主流とならない限り変わることはないでしょう。

加水分解を防いでスニーカーを長く愛用していきましょう!

スニーカーが加水分解する原因や修理方法などについてご紹介させて頂きました。革靴は通気性の面で何足かローテーションして履くと良いと言われていますが、スニーカーも加水分解を防止するためには同じということが分かりました。スニーカーも革靴も履いては少し休ませるといったローテーションを組んで、長期間履かない靴がないようにする事が長く愛用できるポイントになります。

加水分解の仕組みと対策は分かったけど、手間も時間も掛けられない方に朗報!

マジベルコーティング:スニーカーの加水分解の原因と対策は理解できたと思います。対策をしないといけないですが、手間も時間も掛けたくないと思う人も多いはずです。マジベルコーティングは、水分からスニーカーを守る撥水コーティングだけではなく加水分解予防プランもご用意しております。ソールにコーティングを施すことで加水分解から大切なスニーカーを長く愛用することができます。新品購入後にマジベルコーティングを施すことで、撥水や防汚効果はもちろん、最大の特徴であるレザー素材の大敵である傷や色移りからも守ることが可能です。大切なスニーカーを長い間、綺麗な状態を保つ効果を発揮します。スニーカーにあったコーティングをご提案・ご施工させていただきます。お気軽にご相談、お問合せください。スタッフ一同、お待ちしております。